私が「HSP」という言葉を知ったのは、『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』という本に出会ったときでした。
しかしこの「HSP」という言葉の意味を正確に理解している人は非常に少ないです。
まずは「HSP」について、重要なポイントをまとめてみましょう。
HSPの定義
HSP(Highly Sensitive Person)の略で「とても敏感な人」のことを指します。
アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士が1996年に提唱した概念で、病気ではなく音や匂いに極端に反応したり、他人の感情を自分のことのように感じたりする繊細な気質・性質を指す言葉です。
世の中のおよそ5人に1人はHSPと言われていますが、少数派であることからHSPの人は不当に低い評価を受けたり、生きづらさを感じることが少なくありません。
私自身、この概念を知ったときに「まさに自分のことだ!」ととても心救われる思いがしました。
とにかく疲れやすい、体力がない、落ち込みやすい、頻繁に体調を崩す…
社会人になって十数年、「ずっと苦しみ続けてきた自分の弱さは特殊なものではなく、思っていたよりも多くの人が感じているのかもしれない」と思ったとき、孤独な気持ちが少し和らいだのを覚えています。
HSPの4つの特徴
HSPの人には、以下の4つの特徴があるとされています。
(英語の頭文字をとって、”DOES(ダズ)”と言われます)
ですので、この4つのうち一つでも当てはまらないものがあれば、HSPではない可能性が高いです。
深く処理する
“Depth of processing”の略。
過剰に刺激を受けやすい
“being easily Overstimulated”の略
感情の反応が強く、共感力が高い
“being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular”の略。
些細な刺激を察知する
“being avare of Subtle Stimuli”の略。